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講演と文化のつどい
日時  2011年15日(土)
        午後2時〜
   
会場 国立福祉会館4F


「元静岡大学教授 湖東京至先生講演
憲法からみた消費税
九条の会・国立に参加して

5月15日(日)、国立福祉会館ホールで、「九条の会・国立」に参加して下さった田中さんからの「ひとこと」です。

15日午後、地元九条の会・国立の集いに参加しました。横井さんの歌がお目当てで、講演は「消費税の話?うーんあまり面白くなさそう・・・」なんて気分で出かけたのですが、どうしてどうして目からウロコぼろぼろ、とても面白く、笑いながらやがて怒りフツフツ!「知ってるつもり」がうわべだけだったことを思い知らされました。

みなさん、ご存知でした?消費者がトヨタやパナソニックに払った消費税の行方を。私たちが払った消費税は業者さんを素通りして税務署へ、と思っていませんでしたか?

仮にトヨタの売り上げを1000円とし、うち半分の500円が輸出だったとします。(実際には8兆何千億円なのだけれど、ゼロをいくつつけるのかわからなくなりそうなので)部品などの仕入れ額を800円として計算すると、驚くなかれ以下のようになります。

輸出はゼロ税率なので、500×0%=0(A)
国内売上分消費税   500×5%=25(B)
仕入れに払った消費税 800×5%=40(C)

「仕入れ税額控除方式」により、納める消費税は(A)+(B)−(C)=−15

つまり、消費者が払った消費税を税務署に納めるどころか、マイナス分は還付金として戻ってくるのです。輸出割合が多いほど還付金は増える仕組みです。(実際のトヨタの2009年輸出売上割合は59.3%)

実際のトヨタの2009年分の還付金はなんと2,106億円だそうです!

以下ソニー、日産、キャノン等還付金額上位10社の合計は8,014億円・・・タメ息がでます。一方で消費税を納めることができない中小業者、滞納税額は各種の税の中で段トツトップで、税務署は徴収に躍起になっています。

「私たちが払った消費税を滞納するなんてゆるせない!」という税務署のポスターを見たことありませんか?消費税は消費者からの「預り金」ではなく、「物価の一部」という判例が出ているそうです。そのためポスターの文言も「消費税は預り金」→「いわば預り金」→「預り金的性格を持つ」と変えざるを得なかったというお話もへぇ!へぇ!へぇ!(ちょっと古いか?)でした。

消費税の不公平性、そもそもローマ帝国の売上税から戦争財源として成長したこと、消費税はなぜ震災復興財源としてふさわしくないか、などとてもわかりやすくストンと胸に落ちるお話でした。


文化行事 : 横井久美子さん

横井久美子さんが歌ってくださったのは…

@「あくび」
A「はちと神様」
B「よみがえれ我が大地」
♪ただ残っているのは/石や岩ばかり♪の詩が震災地に重なり、ハープの伴奏で
 でアイルランドの歌

C「雨ニモマケズ」
東北人の寡黙な粘り強さを讃えて
D「Love Me Tender 横井バージョン」
E「我が大地の歌」
F「にんげんをかえせ」
G「We have Article 9」 
櫛田ふきさんが「We shall overcome」にこの詩を付けられたものです。
皆で歌ってこの会を終わりました。


                                   参照:横井久美子さんのHP


連絡先 042−576−9247
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